前回の記事で仮想通貨の自動売買で稼ぐ理論的なお話はしましたが、今回は設定について詳しく解説していきます。
▼前回記事
設定についての考え方
まずは基本となる考え方です。
前回の記事で必勝となる条件として「価格が０になってもロスカットされない」という条件を挙げました。
例えば現在価格の10％ごとにトラップを張ると10本ですべての価格をカバーできます。
この10本のポジションを保有した状態で価格が限りなく0に近づいた時の含み損が最大値となります。ということは1本あたりの含み損が分かれば良いわけですが、もう少し考える必要があります。
最大トラップ(オーダー)数を考える
トラリピ型EAですので、トラップはなるべく多く貼る方がチャートの値動きに対して利確がされやすく有利になります。ということでまずは最大何本のトラップ（オーダー）を仕掛けることができるのかを考えてみましょう。
これは1本あたりの含み損を考えると答えが出ます。
分かりやすく現在価格が100ドルだと仮定します。等間隔にオーダーを仕掛けるわけですから、0まで下がった際の平均取得価格は(100＋0)÷２＝50となりますね。
※応用パターンで下限を40とするならば(100＋40)÷２で70となります。
ということは、50から0まで下がった場合が、1ポジション当たりの含み損の平均値となります。
最小ロット0.01で契約数が100の場合で考えてみましょう。
[平均取得価格50ドル] × [0.01] × [ドル単価105円] × [契約数100]＝ 5,250円
となりました。これが1ポジション当たりの含み損の平均値となります。
トラップ数は資金を含み損で割ればよいわけですから、仮に20万円の資金の場合、
20万円 ÷ 5,250円 ＝ 38本
となります。
※証拠金維持率はいったん無視しています。後ほど解説します。
トラップ値幅を求める
トラップ本数が分かればトラップ値幅も求められます。
最大値幅が0～100ドルですのでこれを38で割ります。
100 ÷ 38 ＝ 2.631
となりました。この例では2.631ドルごとにトラップを張れば良いことが分かります。
証拠金維持率について考える
証拠金は上の例をレバレッジが20倍で計算してみましょう。
[平均取得価格50ドル] × [0.01] × [ドル単価105円] × [契約数100] ÷ [レバレッジ20]＝ 262.5円
となりますので、1ポジション当たりの必要証拠金は262.5円となります。
これにトラップ本数である38を掛けると最大必要証拠金が分かります。
[1ポジションあたりの必要証拠金262.5円] × [トラップ本数38] ＝ 9,975円
となりました。
Bigboss は証拠金維持率が20％ですので、9,975円 × 20％の1,995円となります。
含み損が膨らみ、残り資金が1,995円になるとロスカットされます。
ということは [資金20万円] － [1,995円] ＝ 198,005円の含み損まではOKとなります。
ちなみにExnessは維持率0％なので、20万円の含み損まで耐えられるますが、Bigboss でも証拠金維持率は、もはや誤差の範囲で考慮する必要は無いかなという印象です。（トラップ本数を1－2本減らせば良いくらい）
私の考える2つの取引所の特徴はこんな感じです♪
◆Exness
ストップレベルが広いため、利確数は減るが、VPSが無料＆スワップによるマイナスがないため、長期運用に向きます。
◆BigBoss
スワップによるマイナスはあるが、3月末までは100％ボーナスが付与されるので、資金効率が良く短～中期運用に向きます。
資金別参考設定
これまでに説明した内容をもとに通貨ごとの設定を書いていきます。
※あくまでも参考値としてご利用ください。利益や損失を出さないという約束をするものではありません。
BigBoss向け
ストップレベルがそれほど広くないのでPro3で良いと思います。
◆NEOUSD 50ドル基準
| ボーナス込み資金 | 6万円コース | 10万円 | 20万円 |
| ロット | 0.01 | ||
| トラップ幅-利確-トレール | 5000-5000-50 | 3000-3000-50 | 1500-1500-50 |
| 最大ポジション数 | 10本 | 16本 | 33本 |
| 目標利益 | 2000～5000円 | 3000～8000円 | 7000-15000円 |
◆BCHUSD 600ドル基準
| ボーナス込み資金 | 6万円コース | 10万円 | 20万円 |
| ロット | 0.01 | ||
| トラップ幅-利確-トレール | 7200-7200-100 | 4200-4200-100 | 2100-2100-100 |
| 最大ポジション数 | 8本 | 14本 | 28本 |
| 目標利益 | 2000～6000円 | 6000～16000円 | 16000-30000円 |
◆XRPUSD 0.6ドル基準
| ボーナス込み資金 | 6万円コース | 10万円 | 20万円 |
| ロット | 0.01 | ||
| トラップ幅-利確-トレール | 7200-7200-100 | 4000-4000-100 | 2000-2000-100 |
| 最大ポジション数 | 8本 | 15本 | 33本 |
| 目標利益 | 2000～6000円 | 10000～20000円 | 15000-30000円 |
Exness向け
ストップレベルが広く、現在価格の近くに注文を貼れないためPro2の方が良いかもしれません。
◆BCHUSD 550ドル基準
| ボーナス込み資金 | 5万円コース | 10万円 | 20万円 |
| ロット | 0.1 | ||
| トラップ幅-利確-トレール | 5000-5000-2100 | 2500-2500-2100 | 1200-2400-2100 |
| 最大ポジション数 | 11本 | 22本 | 45本 |
| 目標利益 | 2000～6000円 | 6000～16000円 | 16000-30000円 |
◆LTCUSD 180ドル基準
| ボーナス込み資金 | 5万円コース | 10万円 | 20万円 |
| ロット | 0.2 | ||
| トラップ幅-利確-トレール | 1000-1000-250 | 500-500-250 | 250-500-250 |
| 最大ポジション数 | 11本 | 35本 | 66本 |
| 目標利益 | 3000～6000円 | 10000～20000円 | 20000-40000円 |
まとめ
オススメは資金内で1つ稼働ではなく、例えば20万円の資金で5万円や10万円のコースを組み合わせて複数稼働させることです。BigBossのNEOUSDが動きが良くこまめに利確するので初心者には良いかもしれません。
では、良いトラリピライフを！
